暴行罪とは

暴行罪の暴行とは人の身体に対し不法に有形力を行使することです。その結果、被害者がけがをすれば傷害罪になります。傷害罪と異なり,暴行罪には過失暴行の規定がないため,故意,すなわちわざと不法に有形力をした場合でなければ犯罪は成立しません。

典型的な暴行は殴ったり蹴ったりすることです。

しかし,暴行とは「人の体に対し不法な有形力を行使すること」をいうため,次のように思いもよらないことが暴行罪になることがあります。

以下、例を挙げて説明します。

①肩を押す

故意に相手の身体の一部を押した場合は、暴行になります。人混みの中で意図せず体が当たってしまった場合は、故意がないので暴行にはなりません。

②襟首をつかむ

口論などでカッとして相手の襟首をつかんだ場合は、暴行になります。殴っていないから暴行にならないというわけではありません。

③相手に向かって石を投げる

投げた石が相手に当たれば当然暴行罪となります。しかし,相手にあたら  なくても、相手の近くに石が落ちたり,相手のすぐ近くを石が通った場合には暴行罪になる可能性があります。なぜならば,暴行とは,「人の体に対し不法な有形力を行使すること」をいうため,直接接触していなくても、相手の近くに石が落ちたり,相手のすぐ近くを石が通過した場合,人の体に対し不法な有形力を行使したと評価されるためです。

④人に向かって防犯スプレーを噴射する

相手に向かって石を投げる場合と同様に,人に向けてスプレーを噴射することも暴行にあたり得ます。

              

          

他にも,着衣を引っ張る行為,意思に反して髪の毛を切る行為,水をかける行為,人に対して塩を撒く行為,室内で凶器を振り回す行為も暴行罪になり得ます

          

このように暴行罪の暴行は、世間一般でいう「暴力」よりも広く捉えられています。自分では犯罪にならないと思っていた行為が犯罪に該当する恐れがあるので注意する必要があります。

このようなお悩みはございませんか?

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